INDEX > Works > 触れる×

「やさしいメニュー表」

武井 理香

アレルギーの子も悲しまないメニュー表
アレルギーを持っている子供がレストランに行った際、どうしても発生する問題がありますそれは選べる料理が少ないということです。アレルギーは体質の問題なのでどうしようもないですが、たくさんの料理が見えるのにそれらを選べないという問題は解決することができます。その答えがこのメニュー表です。このメニュー表は、使われているアレルギー食材ごとにページが分けられています。そのため、自分が食べられない食材が含まれているページはメニュー表から外すことができます。こうして自分が食べられる食材を使った料理だけが見えるようになり、選べない事に対する悲しみを無くすことができます。

作品紹介ムービー

作品説明

レストランのロゴ

ファミレスのロゴなので、明るく活発なイメージのある黄色と赤をメインにあしらいました。

表紙

子供向けのメニュー表なので、カラフルでポップな感じの表紙にしました

差し替えの様子

どのページがどの食材か見分けやすいよう、大きなアイコンと食材ごとに違う色をあしらっています

◉この作品と社会課題
アレルギーを持っている人は年々増えていますが、それを取り除くことは不可能です。ですがその人たちが少しでも過ごしやすくなるように、色々なものを改善していくことはできます。これはその一例です。

◉どういう着想から生まれたか
中学校の時に三種類のアレルギーを持っている子がいましたその子はレストランで選べるメニューが少ないことを嘆いていました。その子のように、せっかくの食事という楽しい場所で悲しい思いをする子供が出ないようにするにはどうすればよいか、という考えから生まれました。

◉課題解決の方法
メニュー表から選ぶよりも、メニュー表をカスタマイズすることで自分が食べられる料理のみ見えるようにしました。

◉体験方法
例えば乳製品のアレルギーを持っている人には、「乳製品」と「小麦・乳製品」と「卵・乳製品」のページをその人に見せる前に抜いておきます。残ったページの中からその人にメニューを選んでもらいます。

◉メッセージ(この作品を通してどのように世界が変わってほしいか)
アレルギーを持っているから色んな料理が食べられなくて可哀想」ではなく、「その人が可哀想な思いをしないようにするにはどうすればいいか」を考えられる人が、この作品を通じて増えてくれたらいいなと思います。